オトナオタク主義 「おいらは淋しいスペースマン」
 先日、ヒデ夕樹ベストアルバムを買ってみた。ずっと「ひでた・き」と読んでいたのは
内緒の話。
 解説書には「ソウルシンガー」としてのヒデ氏のことが触れられていて、なるほどと
思い、改めて聞くと、たしかにソウルミュージックとして聞こえてくる。
 キャプテンフューチャーの挿入歌「おいらは淋しいスペースマン」が孤独を歌っていた
楽曲としてハマっていたのも道理なのかもしれない。
 元の歌詞は野田昌宏の原作小説にあるもので、書かれた年代からムリヤリ、ソウ
ルに繋げるのはあまり合致した考えとは言えないところだろう。

 キャプテンフューチャーにはむしろ開拓時代的な雰囲気がよく似合う。(スペオペの
原典がホース・オペラであることは本ページの読者の方には釈迦に説法だろう。
 しかし、原典のフューチャーが日本語に翻訳されたのはもっと後なので、読者のフ
ィーリングとして、いろいろな時代の物が混ざっていって、その行き着いた先の一つ
が「おいらは淋しいスペースマン」なのかもしれない。
 星という星 月という月 一つ残らず   〜みたが
 やっぱり俺の好きなのは 星から星への 〜旅
 ニュアンスとしては「またたび物」もちょっと入っているかもしれない。
考えてみれば「木枯らし紋次郎」の舞台を、宇宙に置き換えてもスペオペになるよう
な気もする。
 野田氏によるとキャプテンフューチャーは、連載されていた時代の段階で旧時代科
学を用いたレトロテイストであったとのこと。
 太陽系惑星の原住民という、古式ゆかしいコンセプトから始まり、パルプマガジンの
時代を駆け抜け、80年代には日本でアニメになり、2000年代に復刻も果たした。
 1990年生まれの主人公カーティス・ニュートンが活躍を始めるのはそろそろだ。
時代を駆け抜けて現実が空想の未来に追いついたとき、板チョコみたいなオーディオ
プレイヤーでキャプテンフューチャーを聞いている。
 その一点で言えば、確かに僕らは未来を満喫しているのかもしれない。
 
ヒデ夕樹ベスト

校正協力 柴木倒 hiroshi /
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